本記事はiGaming・エンターテインメント業界の動向や仕組みを解説する情報コンテンツです。特定サービスの利用を推奨するものではなく、利用可否や条件は居住地域の法令・各サービスの最新規約を必ず確認してください。
この記事の要点
オンラインギャンブルは陸上型と区別なく刑法185条の対象となります。
暗号資産の保有・取引自体は金融庁ライセンス制度のもとで完全に合法です。
アフィリエイトサイトを明示的に禁止する改正法が施行されました。
bitbankが予測市場関連口座を凍結するなど、独自の対応も始まっています。
法的枠組みの中核:刑法第185条
日本の賭博禁止の根拠は刑法第185条にさかのぼります。パチンコ(遊技として別枠扱い)、競馬、競艇など個別に立法された例外を除き、賭博を広範に犯罪化しています。
重要なのは、第185条が陸上型とオンラインの賭博を区別していない点です。日本国内に物理的に所在する人物が実際に金銭を賭ける行為を行った場合、プラットフォームの所在地やライセンスに関わらず、賭博行為そのものは日本国内で発生したとみなされます。
なぜ暗号資産が決済の主流になったのか
日本の銀行やカードネットワークはオフショア・オンラインカジノとの取引をサポートしていません。これは法的禁止に加え、国際的な決済処理会社が国内に認可された枠組みが存在しない市場向けのギャンブル取引を意図的に処理しないためです。
暗号資産はこのギャップを埋めました。ビットコインやUSDTなどのステーブルコインは、日本人プレイヤーにとって主要な決済インフラとなっています。これは流行ではなく、市場参加のための実務的に唯一現実的な手段だからです。
暗号資産規制とギャンブル規制は別トラック
金融庁(FSA)は資金決済法に基づき暗号資産交換業者を規制し、30社以上の認可済み取引所(bitFlyer、bitbank、Coincheckなど)が運営されています。暗号資産の購入・保有・取引は完全に合法です。
重要な区別は、取引所のライセンスはその暗号資産が何に使われるかとは無関係だという点です。合法的に取得した暗号資産をオフショア・オンラインカジノに使う行為は、刑法185条のもとで依然として違法です。
2025〜2026年の規制強化
改正法が施行され、日本人ユーザー向けにオフショア・オンラインカジノを宣伝するアフィリエイトサイトが明示的に禁止されました。警察庁(NPA)は取り締まり強化プログラムの実施も発表しています。
テレビタレントやプロスポーツ選手がオフショアカジノ利用を理由に検察に送致された事例も複数報じられ、取り締まりリスクへの認識が高まっています。2026年6月には、bitbankが予測市場プラットフォームPolymarketに関連する口座を刑法185条を根拠に凍結する事例も発生しました。
一方で、資金決済法の2025〜2026年改正サイクル(2026年6月1日施行)では、海外発行のステーブルコインが合法的に電子決済手段として位置づけられるようになりました。これはギャンブル決済とは無関係の、合法かつコンプライアンスに準拠した動きです。
プレイヤーと発信者が押さえるべきポイント
個人への取り締まりリスクは高まっているものの、既存のプレイヤー基盤の規模を考えると一般プレイヤーへの包括的な取り締まりが近い将来に実施される可能性は低いとみられます。しかし、アフィリエイトやプロモーション目的のコンテンツは、改正法のもとで新たな明確な法的リスクに直面しています。
MGM大阪のような陸上型カジノの合法化は、オンラインギャンブルの法的地位には一切影響しません。この2つの制度は法的にも行政的にも完全に別個のものです。
よくある質問
日本でオンラインギャンブルは合法ですか?
いいえ。オフショア・オンラインカジノを含むオンラインギャンブルは刑法185条のもとで違法です。プラットフォームの所在地やライセンスに関わらず適用されます。
日本で暗号資産は合法ですか?
はい。暗号資産の購入・保有・取引は完全に合法で、金融庁が資金決済法のもとで規制しています。30社以上の認可済み取引所が運営されています。
暗号資産でオフショアカジノに入金することは合法ですか?
いいえ。暗号資産の所有・取引自体は合法ですが、オフショア・オンラインカジノでのギャンブルに使用することは刑法185条のもとで違法です。
最近、取り締まりで何が変わりましたか?
改正法によりアフィリエイトサイトが明示的に禁止され、警察庁は取り締まりを拡大しました。著名人が検察に送致された事例も報じられています。
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